2013年9月13日金曜日

国際学会準備


ブログというのはくだらないことでも続けなければ意味がない。
そう言われて反省しています。

どんだけやっていないんだ... 海外に出した論文がアクセプトされたら再開などと変な意地をはっていたのがいけないのか...

頑張ってくだらない愚痴であってもはき続けて更新します。はい...

来週末からオーストリアのウィーンで行われるWorld Congress of Neulogy(世界神経学会)に参加してポスター発表してきます。

タイトルは"Changes in presynaptic inhibition during movement restriction of unilateral lower limb in a hemiparetic patient and healthy individuals."で、誘発筋電図を用いた神経生理学的な研究です。

まだオンラインでは読めるようになっていませんが、脳卒中の非麻痺側の膝関節を伸展固定して歩行させると麻痺側の荷重量(使用量)が増えて、歩容が良くなるという論文を最近書きました。理学療法科学の最新号です。興味があれば読んでみてください。ほぼ症例検討に近い即時効果の研究ですが...

背景としては運動学習の効果がまず考えられるのですが、荷重量が増えるということで、使用依存的な脳の可塑的変化も期待出来ないかと考え、脊髄のレベルで脳からの下行性抑制の変化を今回の発表では見ています。

養成校で、「脳卒中になると脳から脊髄への抑制が効かなくなり、腱反射亢進や筋緊張異常などの陽性徴候が現れる」と習いますよね。その抑制が非麻痺側の膝関節を固定して麻痺側の使用量を増やすとどう変化するかを健常者と比較しました。

そうすると、健常者でも抑制は増えるのですが、脳卒中でほとんど抑制の利いていない患者が一気に抑制量が増えるんですね(通常歩行ではほとんど変わらないのに)。抑制が増えるということは筋緊張や随意運動のコントロールが出来るようになるのではないかと思っています(これはかなりの拡大解釈ですが)。

そんなわけで、今日ポスターの英文校正が返ってきたので、プリントアウトをしました。
来週がんばって発表してきます。




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