リハビリテーションアプローチからセラピスト教育、研究活動まで日々の活動をアウトプットしています。文献紹介などの客観的な情報から主観的な考えまで幅広く記載しているつもりですので、あくまでも批判的にご活用ください。
2013年9月16日月曜日
結局脳は使われたほうがいいのか。
前回の投稿の続きです。
有名な話でピアニストやハープ奏者は手指の運動を司る脳の領域が拡大していることがいわれています。
そう考えると前回の投稿のように使われないほうが効率が良いという考えは間違っているのではないかということになります。
確かに高度な能力を獲得するためには脳の活動量が増えることが必要で、使用依存的に脳の領域も拡大するでしょう。そうするとやっぱり脳の活動をあげることが大事ということだと思ってしまいます。
ちょっと待ってください。それは難しい課題が先行して、脳が課題指向的に適応しているということです。
他言語を習得するのに脳の活動をあげることは十分意味があることだと思います。それは実用的な課題の習得という目的が明確にあるからです。
単純計算や頭の体操のようなことをして、脳の活動が上がったと喜んでいても、実際の生活の何に般化(応用)出来るというのでしょう。要は習得したい課題自体を行うために脳の活動量を上げることは意味があるけど、現実から離れた課題を行って脳の活動量だけに着目していても何の意味もないということが言いたいのです。
しかも課題依存的に一時的に上がった活動量も、その課題が容易く行われるようになれば下がるはずです。同じ曲の演奏でプロのピアニストと学生を比較すると学生のほうが活動量は高くなっているはずです。やはり、活動量だけの問題ではないと思います。
こんなこと書いていると、いつかどっかの脳トレを勧める会社から圧力がかかりそうですが...
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