今日は山口県の高校に出張講義に行ってきました。
内容は「正しく知ろう脳卒中のあれこれ」です。
私は理学療法士ですので、リハビリテーションの内容をメインに短い時間ですが話してきました。
脳卒中に関しての正しい知識を身につけ、障害をおった方の理解をしてほしいということはもちろん当然の内容としてお話ししてきました。私は理学療法士でありながら高次脳機能障害にも興味があるので(興味がないという理学療法士もまた困るのですが)、目に見える障害と目に見えない障害があり、目に見えなくても理解が必要な方がいることも話してきました。
もう一つ、私は養成校の教員なのでリハビリテーションの魅力を伝え、一人でも多くの高校生がこの道を目指してくれることを願い、話をさせてもらいました。いま理学療法士は増え過ぎといわれていますが、養成校に入る前から明確な動機を持っていれば、きっといい理学療法士になってくれるでしょうから、そういう人を一人でも増やすのは私のつとめだと思っています。
本題に入りますが、世の中のリハビリテーションに対するイメージってどんなものなんでしょうか?
辛い
根気がいる
汗のにじむような努力
忍耐
くじけそうになる
そんなイメージであるのであれば悲しいことです。
確かに対象者自身にもがんばる気持ちは必要だと思います。
しかし、理学療法でいえば運動学習理論や正確な評価および予後予測に基づいた細かい課題と目標設定、行動分析等に基づいた動機付け、QOL向上につながるプログラムの提供、短期的に結果の出せる治療技術、これらがあれば決して辛いばかりのリハビリテーションにならないはずです。
単なる資格ではなく、国から与えられた免許を持っているからにはそこまで考えないといけません。
私自身はリハビリテーション(私は理学療法士ですから特に理学療法)が辛いものであってはならないし、もしそうだとしたら悪いのはセラピストだと思っています。
自戒も含めて言います。
私たちのアプローチはちゃんとその場で結果を出せているでしょうか?
〜の運動を10回やってくださいで終わってないでしょうか?
逆に楽しいだけのレクリエーションで終わっていないでしょうか?
私は学生時代からリハビリテーションは歯を食いしばって頑張らないといけないものであってはいけないと言い続けてきました。
学生なので否定もされましたが、今もその考えは変わっていません。
もちろん高校生にもこの話は今日しました。
リハビリテーションが辛いものになるか、充実したものになるかは私たち次第なのです。
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