先週にウィーンで行われた世界神経学会(WCN2013)に参加してきました。
WCNでは神経学会という位置づけからか、最近の流行からか私のように誘発筋電図を用いた研究はほとんどなく、TMS,EEG,fMRI,NIRSなどの研究が主流でした。
あと、全体的なテーマがNeuro-modulationであり、いかにして脳を刺激していくかということが最近のトピックスであるように感じました。そんな中でもある程度ベーシックな神経疾患の症状に対する治療法などもあり、面白い内容でした。
私の発表は誘発筋電図を用いて大脳からの下降性抑制の変化を捉えるものでしたが、他に同様の手法を用いている発表がないこともあり、時代遅れかもしれませんが、古くて逆に興味深いような感じで色々な方がポスターを見てくれていました。
質問もいくつかいただいたのですが、やはりNeuro-modulationに関連して、「直接脳を刺激しなくてもNeuro-modulationは起こるものなのか」や「どのくらいの持続時間があるのか」「脳性麻痺の片麻痺や脊髄損傷にもいえることなのか」ということを質問されました。
私の英語力のなさからあまりちゃんと答えられた気はしませんが、何とか納得はしてもらえたようでした。写真のウズベキスタンの研究者はなぜか私のポスター単独、ポスターと私、ポスターと私とその研究者と三枚の写真をお願いされました。何かが気に入ったのでしょうか...
もちろん、ウィーン市内の観光もしてきました。
治安もよく、交通も分かりやすいので良い町です。現地の方が言うには世界で幸福度が高いのはデンマークだけども、住みやすい町でウィーンは一位を何度もとったそうです。
今までにノーベル賞を9人輩出しているウィーン大学にも行ってきました。ウィーン大学のかばんなども記念に買いましたが、そのせいで帰りの飛行機まで何度も大学生に間違えられました。ノーベル賞を多数輩出するくらいで学費も無料な大学ですから、そんな優秀な大学生に間違えられたのは名誉かもしれませんが、もう36にもなりますから複雑ですね。
ウィーン大学にあった記念のモニュメントで、次にウィーン大学でノーベル賞をとるのは誰かという意味で「?」で空けてあります。
まあ、素晴らしい町でした、また行きたいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿